大学受験でMARCHに合格をするために、多くの人は塾や予備校に通うと思います。
しかし、予備校に通うには1年間で約50万円以上必要だと言われています。
受験で志望校に受かるために、予備校に通わせてくれる家庭は少なくないどころかとても多いのが現状です。
都内の有名国立大学・難関私立大学では7~8割程度の人が塾や予備校を利用。なかには通塾率が9割を超えている大学もあります。
引用元:四谷学院『大学受験で塾なしってアリ?塾なしで受かる人の割合を徹底調査』
しかし、家庭によっては「塾・予備校に通うことができない」ケースもあります。
実際、私もそうでした。
そんな人の多くは
「自分の力だけではMARCHに合格することは難しいかもしれない、」
と感じるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
実際、1年間正しい勉強方法を続けることができれば、塾や予備校に通わずともMARCHに受かることは十分に可能です。
今回は私がどのようにして、塾予備校に通わず1年間独学でMARCHに合格できたのかを紹介したいと思います
私が予備校なしでどうやってMARCHに受かったのか
高校3年、4月時点での学力は偏差値49
1年でMARCHに受かったからといって、元々の偏差値が60ある状態でMARCHに受かることはそこまで難しくありません。
しかし私は、高校3年の4月の頭に受ける模試での偏差値はたったの49でした。
判定はもちろん軒並みE判定。
しかも、受験経験者ならわかると思うのですが、このとき私が受けた模試は進研模試で、進研模試といえば偏差値が高く出やすい模試として有名です。
つまり実際の偏差値は正直言ってもっと低かったのではないかと思っています。
実際、三者面談で志望校を聞かれた際、その時は中央大学や学習院大学を目指していたのでそれを伝えたら、担任からもっとランクの下の大学を受験することを勧められました。
しかし、もしあなたがそのレベルにいても全く問題ありません。
約10ヶ月後の受験本番では4月時点で志望校だった学習院大学をはじめとして、東洋大学・明治学院大学・そして現在通っている明治大学に合格することができました。
この記事を読んでいるあなたが偏差値40台で、塾予備校に通うことができなくても、1年間でMARCHに受かることは十分可能なのは伝わってきたと思います。
夏休みに猛勉強をする
「夏休みを制するものは、受験を制す」
という言葉をよく耳にしますが、これは間違いありません。
特に、現役生は一学期が終わってようやくまとまった勉強時間を確保できる期間が夏休みです。
この期間に基礎をどれだけ身につけるかどうかで秋以降の学力の伸びは大きく差が出てきます。
実際に私は、夏休みの間はほとんど毎日10時間以上は勉強していました。
実際にスタディプラスというアプリで勉強時間を記録していたのでご覧ください。
夏休みにこれだけの勉強をしていたおかげで、後で紹介する秋に受けた模試ではこの時の第一志望だった学習院大学をB判定にすることができました。
夏休みをどれだけ有効活用できるかどうかでMARCHに現役で合格できるかどうかが決まってくると言っても過言ではありません。
秋以降は模試を受けたり演習問題をひたすら行う
夏休みに基礎学力をある程度身につけることができたので、それ以降は問題演習を行なったり、模試を受けました。
英語だったら長文読解や過去問演習、社会科目だったらひたすら問題を解いていました。
そして、1・2回だけですが模試を受験しました。
MARCHは記述問題よりも選択問題やマーク問題が多いのでマーク式の模試を受けることをオススメします。
下の写真は私が受験生の時の10月に受けた模試の結果です。
↓
私は、4月の時点で全ての大学の判定がEだったのが、予備校に通わずともたった半年でB判定にまで成績を上げることができました。
模試の結果が返却されたのは11月頃だったのですが、その頃には過去問も解き始めていて、結果も出てきていたので、この模試の結果はさらに自信をつけ
志望校よりワンランク上の大学の問題を解く
順調に勉強が進んでいると思っていた秋頃に、厳しい現実を突きつけられました。
「MARCHに行きたいと思って実際に合格を掴める人はおそらく10%ほど」
というものでした。
実際の統計などがあるわけではないですが、この数字は受験の難しさを表すときによく使われる数字です。
また、現在通っている大学の友人に聞いてもどこか他の大学を落ちて今の大学に通っているという人がほとんどです。
要するに、MARCHに受かる人の多くは早慶や上智が第一志望だった人なのです。
しかし、裏を返して考えれば早慶の問題をある程度解ける人であればMARCHに受かる実力は十分あるということに気づきました。
ですので、早慶に受かるための対策などをする必要はないのですが、早慶の問題にある程度太刀打ちできるレベルまで学力を上げるための勉強を始めました。
実際に私は11月頃から早稲田や慶應の英語長文を解き始めたおかげで1月頃にはMARCHの問題なら難なく合格点を取れるようになっていました。
実際にやってみればわかると思うのですが、早慶の問題に慣れてくるとMARCHの問題は易しく感じます。
自分は12月の頃には学習院の過去問で合格最低点を超えることができたので、この段階で明治大学を第一志望に変えました。
共通テストはほぼ無対策
12月になると大抵の受験生は共通テスト対策を本格的に始めると思います。
しかし、私はこれといった共通テストのための勉強は全くしていませんでした。
国立大学を志望している人や私立の個別入試で共通テストの結果が合否に関わる場合(青学や立教など)は別ですが、個人的に私立専願の人は共通テスト対策をする必要はないと思っています。
理由は2つあります。
- 時間の無駄だから
- 共テ利用で受かる確率が低いから
2つと言ってもほとんど1つ目の「時間の無駄」というのに集約されます。
正直、共通テストの勉強をするんだったら、自分の志望校の過去問を解いた方が自分が一番行きたい大学に受かる可能性は上がります。
共通テストの問題は私立の個別入試の問題に比べて簡単で基本的なことを問われます。
ですので、共通テストの対策をすることで自分の第一志望校に受かる可能性が上がるということはないと、私は考えました。
また、私立専願の人でも共通テスト対策をする人は滑り止めの大学を共通テストで受かっておきたいから勉強するという人がほとんどなのではないでしょうか。
ですが、これに関してもMARCHが第一志望でその下の日東駒専を共通テスト利用で受かろうとする場合、8割は取れないと安心できません。
12月以降の入試直前期に共通テストで8割を取るための勉強をして、私立対策をおろそかにしてしまっては本末転倒だと考えたため、共通テストはほとんど対策をせずに挑みました。
それが功をきして、私立入試本番ではしっかりと問題を解くことができ、第一志望であった明治大学に合格することができたので、共通テスト対策をしないということは愚策ではないと考えています。
スタディサプリを利用した
知っての通り、私は大学受験に備えるため、予備校に通うことはありませんでした。
通常、予備校には経験豊富な講師陣がおり、予備校に通う生徒たちは予備校講師から受験に突破するための知識を学ぶことができます。
したがって、予備校に通わずに勉強をすると、予備校に通う人たちとの差が広がってしまうと考える人は多いです。
しかし、私はスタディサプリを活用した勉強をしていたので、他の予備校に通っている人から差をつけられることはなく、最大限費用を抑えて学力を伸ばすことができました。
スタディサプリはリクルートが提供する映像型授業のサービスで、年間約2万円という手頃な価格で受講することができます。
料金は抑えられていますが、授業のクオリティは大手予備校に引けを取らない、あるいはそれ以上だという評価もあります。
実際私も、スタディサプリの映像授業を利用したおかげで大学受験に合格できたと言っても過言ではありません。
予備校に通わなくても、受験のプロの指導を受けることができるスタディサプリは、大学受験を目指す多くの人にとって価値のある選択肢となるでしょう。
スタディサプリについては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
予備校に行ってできることは予備校に行かなくてもできる
これまでの話を聞いても、まだ予備校に通わないと受験に失敗すると思っているのなら、おそらくそれは、
「予備校にあなたの学力を上げる特別な力があるから」
と思い込んでいるからなのではないでしょうか。
例えば、
「予備校に行けば効果的な勉強方法を教えてもらえる」
とか
「志望校合格までの道筋を教えてくれる」
などを期待して予備校に通う人は多いと思います。
しかし、これらのことは決して予備校に通わなくても知ることが十分可能です。
むしろ、このことを知らずに、予備校に通っているだけで成績が上がると盲信しているはかなり危険です。
YouTubeやインターネットを有効活用しよう
近年ではYouTubeやインターネットで受験のために必要な情報が簡単に調べることができます。
しかも、それらは無料でありながらかなりクオリティーの高いものばかりです。
私が受験生の時によくみていた受験系YouTubeチャンネルですと、1年で早稲田大学に合格したあべしゅんこさんや、同じく早稲田大学の教育学部に現役合格したおくらさんの動画を見ながら勉強方法などを参考にしていました。
他にも様々な塾が各々の公式YouTubeチャンネルにて参考書の紹介や受験生の悩みを答える動画など、多くのためになる動画を見ることができます。
また、一流の塾講師が英文法問題の解説をしている動画や長文読解の解説をしている動画なども数多くあります。
これらを有効利用することができれば、塾に通わずとも情報不足や勉強法がわからないことが原因で受験に落ちることなんてありません。
参考書を有効活用しよう
塾や予備校に通わず独学でMARCH以上の大学を目指す場合は参考書を有効活用する必要があります。
しかも、最近の参考書はどれも素晴らしいものばかりです。
特筆すべきはそのコスパの良さでしょう。
多くの参考書の値段は1,000円〜3,000円ほどになります。
ですので、予備校に通うのには年間で100万円近くかかりますが、参考書学習だけで受験をしようとする場合、費用は多くても3〜5万円程度になるでしょう。
しかも、安いだけでなく参考書の内容もとてもわかりやすく、大抵は大手予備校の人気講師が執筆しています。
つまり、大手予備校に通わずとも、人気講師の勉強ノウハウを参考書を使った学習をすることによって得る事ができるのです。
ですが、塾や予備校に行っていないとどの参考書をやればMARCHに合格する事ができるかわからないかもしれません。
そんな方に向けた記事を書いているので、ぜひそちらもご覧ください!
誰かに頼らず自分を分析することは今後のためになる
塾や予備校に通っていれば、塾の先生やチューターの人から自分の弱点を教えてもらうことができます。
誰かに自分の弱点を教えてもらえるという意味では塾に行かなければこの恩恵を受けることはできません。
しかし、自分の弱点くらい人に教えてもらわなくても自分で知ることは十分可能ではないでしょうか?
また、自分自身で自分の弱さに目を向け、修正をして、勉強プランを変える、つまり自分を分析することは今後生きていく上でも非常に役に立つことです。
これは、塾に行って受験のプロから現在の課題を苦労せず教えてもらうことによっては得られることができない経験になると断言できます。
結局は自分自身
私はよく、
「予備校に行かないでよくMARCH受かったね」
と言われます。
しかし、自分次第では誰でも予備校に通わずともMARCHに合格することは可能だと思っています。
なぜなら、予備校に通っていても落ちる人はどのレベルの大学にも落ちるからです。
逆に言えばレベルの高い大学に受かることができる人は、予備校に通っている人でも、独学の人でも自分自身と向き合い、受験までしっかり勉強をすることができる人だと思っています。
環境を言い訳にせず、今できることを最大限やり切ることができる人のみが、志望校合格という夢を掴むことができるのです。
それは言い換えれば、結局は自分自身の問題なのです。
この記事を読んでいるあなたが自分自身と向き合い、今目指している志望校に受かることができることを心より応援します。