これから海外留学をしようとしている人や、大学院の院試を控えている人の中には、TOEFLを受けなければいけないという人もいるのではないでしょうか。
そんな人の中で、
- TOEFLのスコアが70点以上必要なのに伸び悩んでいる
- TOEFLのための勉強をどうやってすれば良いのかわからない
という悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。
実際、日本でTOEFLを受ける人はそこまで多くないので、具体的な勉強法を紹介している人もTOEICなどと比べて少ない印象を受けます。
そこで今回は、TOEFLのスコアが70点を取得した私が実践していたTOEFLの勉強法を紹介していきたいと思います。
TOEFLで70点を取るためには?
まず、TOEFLで70点を取るためには各セクションでどれくらいの点数を取らなければいけないのでしょうか。
TOEFLではリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4セクション各30点満点のテストですので、単純計算だと計算だと1セクション17点ほど取る必要があります。
しかし、一般的に日本人がTOEFLで70点を取ろうとすると、全てのセクションで満遍なくスコアを取るのではなく、リーディングとリスニングで点数を稼いで、スピーキングとライティングではあまり点数を期待しないという人が多いです。
また、スピーキングとライティングに関しては直接人が採点をするため、流暢でなくてもしっかりと英語を話している、または完璧でなくても英語の文章を文法に則って書けている場合は、10〜15点ほど取ることは難しくありません。
ですので、TOEFLで70点を取ろうとしている方は、リーディングとリスニングでそれぞれ20点、スピーキングとライティングでそれぞれ15点ずつ取ることを目指しましょう。
①単語
TOEFL ibtのスコアで70点以上を目指す場合、非常に重要になってくるのが英単語です。
TOEFLで出てくる英単語は非常にレベルが高く、大学受験で英語に力を入れていた人たちでも全く勉強をしないで挑むと、かなり苦戦するほどの難易度です。
また、英単語の難易度だけでなく、必要になってくる英単語の語数も非常に多く、量・質ともにかなりハイレベルの英単語力を要求されます。
TOEFLのスコアで70点以上を出したい場合、TOEFL用の英単語帳を一冊買いましょう。
私も実際に使っていたオススメの単語帳は、『TOEFLテスト英単語3800』という単語帳です。
こちらの単語帳は、単語がレベルごとに分かれているため、自分が目指すスコアのレベルに合わせて語彙力を身につけることが可能になります。
また、cdもついてくるため、リスニング学習にも役に立ちます。
TOEFLで70点を超えたい場合、この単語帳を何周も繰り返すことで、まずは英単語力の底上げをしましょう。
②文法
TOEFL ibtの試験の文法に関しては大学入試や英検のような4択の文法問題が出題されることはありません。
しかし、TOEFLで70点以上を目指す場合は十分な文法力を身につける必要があります。
中には、文法問題が出ないのなら文法をおろそかにしても良いのでは?と考える人もいるかもしれません。
しかし、そのような人ほどどれだけ演習を積んでもほど長文が読めなかったり、リスニングで何を言っているのかわからなかったりするのです。
ですので、大学受験で文法をある程度勉強した人ももう一度改めて文法の勉強をしなおしてみることをお勧めします。
TOEFLのための英文法における勉強をするにあたって、オススメの文法書は関正生先生の『英文法大全』です。
英文法大全の著者である関正生先生はスタディサプリの英文法講座などで人気の英語講師です。
関先生の著書では丸暗記の英語ではなく、英語の本質を捉えることで頭で理解し、記憶に定着させることができます。
ですので、英文法の勉強をする際は関先生の『英文法大全』を使ってみてはいかがでしょうか。
③リーディング
TOEFLのリーディング問題では2パッセージ合計20問を35分で解く必要がありますので、1パッセージにかけられる時間は17.5分となります。
英単語や英文法をしっかりと身につけることができれば、TOEFLで70点を取るために必要なリーディングのスコアを取ることはそこまで難しくはないでしょう。
ですが、TOEFLのリーディング問題の長文は難易度が高いだけでなく、解答時間に対する英文の文量も非常に多いです。
ですので、TOEFLのリーディングで高得点を取るためには、TOEFLの問題にある程度なれる必要があります。
しかし、TOEFLの受験料は現在35,000円以上と非常に高いため、何度も受験をすることは費用面で非常に難しいのではないでしょうか。
また、TOEFLの公式問題集も一冊5000円以上する上に、問題数もそこまで多いわけではないので、一冊やれば慣れるということはありません。
そこでオススメしたいのが中国TPOを利用することです。
中国TPO(TOEFL Practice Online)とは、完全無料で実戦的なTOEFL学習ができる問題のことです。
中国TPOを利用すれば、TOEFLの公式模試を約50回分を無料で受けることができるため、お金をかけずともTOEFLの問題に慣れることができます。
中国TPOを使う上での注意点
中国TPOを利用する際は必ずパソコンのGoogleChromeで利用しましょう。
また、中国TPOを利用しようとする場合、通常は中国国外からのアクセスが制限されていまうため、chrome拡張機能の「KMF-Unblock」を追加してください。
④リスニング
TOEFLのリスニング問題は2分程度の教授と学生、大学職員と学生、学生同士などの会話を聞いた上で答える問題や、4〜6分程度の幅広い分野の教養科目を題材とした講義を聞いた上で答える問題合わせて28問を解く必要があります。
TOEFLのリスニングは聞き取らなければいけない音源が非常に長く、内容を全て覚えることは現実的に難しいので、メモを取る必要があります。
おそらく、初めてTOEFLを受ける人はTOEFLの試験をあまり受けたことがなく、傾向に慣れていない人はこの一問における音源の長さに苦戦する人が多いのではないでしょうか。
ですので、先ほど紹介した中国TPOのリスニング問題の音源を使って、ディクテーションやシャドーイングを何度もすることをオススメします。
個人的には、シャドーイングよりもディクテーションの方が単語のスペルやコロケーションを学ぶことができるため、ディクテーションをオススメします。
また、YouTubeでTEDなどのアカデミックな内容の英語の講義を見ることもTOEFLで得点を取るために必要なリスニング力を身につけることが可能です。
リスニング力をつけるには、多くの音源を聞くのも重要ですが、同じ音源を何度も聴いて英語特有の音声省略を知ることも重要ですので、リスニング勉強の際は気をつけましょう。
⑤ライティング
TOEFLのライティングセクションでは、230〜300語で書かれたパッセージを読み、読んだパッセージと同じトピックに対して異なる視点で話している講義を聞き、リスニングとリーディングパッセージの重要なポイントがどのように関連しているかを要約して説明するIntegrated taskと、オンラインでの講義に参加しており、教授からの質問に対して、他2名の生徒の意見を参考に自身の意見を投稿するシチュエーションの試験のAcademic Discussion taskの2つのセクションをやる必要があります。
前者では、ライティング力だけでなく、リスニング力も非常に重要になっていきます。
また、制限時間である20分には、書き上げた文章の校正も含まれるので時間配分に注意する必要があります。
Integrated taskでは、書いてある文章や聞いた講義の内容をまとめる力が求められるため、聞いた音声を要約する練習をすることをオススメします。
Academic Discussion taskでは、リスニングやリーディングをする必要はありませんが、制限時間は10分と短く、語数も100語以上という決まりもあります。
TOEFLのライティングで点数を取るためには、実際に自分自身で文章を書く経験を重ねるのが最も良い方法です。
そして、書いた文章はそのままにするのではなく、必ず添削を受けるようにしましょう。
しかし、身の回りに自分の英語を添削してくれる人がいなかったり、有料で添削を受けるための費用をかけることが難しい状況にある人も多いのではないでしょうか。
そこで、オススメするのは ChatGPTを使って添削をすることです。
ChatGPTを使った添削では、文法の誤りを正してくれたり、より効果的な表現を用いて自分の文章のフィードバックを受けることができます。
ChatGPTは完全無料で誰でも使うことができるため、周りに添削を依頼することができる人がいない方や、添削を受けるための費用を払うのが難しい方はぜひ利用してみてはどうでしょうか。
⑥スピーキング
TOEFLのスピーキングに関しては、個人的に他の技能に比べて練習するのが非常に難しいように感じます。
内容としては、身近なトピックについて意見を述べるIndependent taskが1題、読んだり聞いたりした内容を要約して話すIntegrated tasksが3題されます。
Independent taskで得点を取るための勉強法はさまざまなトピックに関する自分の意見を英語にしてそれを暗記するのがオススメです。
暗記して話せるトピックが増えれば増えるほど、さまざまなお題で応用を効かせることができ、とっさの場面でもスラスラと英語を話すことが可能になります。
Integrated tasksに関しては、ライティング同様、読んだり聞いたりした内容をまとめて自分なりに要約する力が求められるので、メモをとって情報を整理することが重要です。
しかし、TOEFLで70点を取る上で、リーディングやリスニングである程度スコアを取ることができればスピーキングに関してはそこまで重要ではないので、マイクの前で無言にさえならなければ15点ほどは取れるので安心しましょう。